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2016セ・リーグ予想は「ヤクルト×阪神の一騎打ちになる!」 (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎野口寿浩

1位:阪神
2位:ヤクルト
3位:巨人
4位:広島
5位:DeNA
6位:中日

「阪神は金本(知憲)さんが監督になって、チームの雰囲気が変わりました。これまで失っていた“一生懸命さ”“がむしゃらさ”は蘇っている。これってすごく大事なことなんです。ここ数年、阪神が勝ち切れなかったのは、チームの雰囲気に問題があったと思います。悪くいえば、格好つけているというか、甘えているというか……傍から見ると異様な雰囲気でした。それは金本監督が嫌うところであり、その効果がすぐに出ましたよね。

 戦力的に見ると、阪神は投手陣が強みです。メッセンジャー、藤浪晋太郎、岩田稔、能見篤史の4本柱に、藤川球児が加わった。ブルペンも福原忍が健在で、新戦力の高橋聡文とマテオも期待できる。マテオが呉昇桓(オ・スンファン)の代役になれるかは未知数ですが、スライダーは素晴らしいですよ。現状はスライダー頼みに見えるので、そこは捕手と相談しながら対応していけば頼れる存在になれるはずです。

 ヤクルトは、バレンティンが脇腹の肉離れで開幕が微妙になりましたが、去年ほどの離脱はないでしょうし、懸案だった1番に坂口智隆がはまりそうです。打線は間違いなくセ・リーグ屈指の破壊力を持っています。そうなると問題は投手陣です。そのなかで新人の原樹理がローテーションに組み込まれそうです。あそこまで思い切りインコースに投げられる投手はそういません。楽しみな投手です。あとは、バーネットの抜けた穴をどうするのかでしょうね。ほかの投手にしわ寄せがいく可能性があり、それがヤクルトを1位にできなかった理由でもあります。

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