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2016セ・リーグ予想は「ヤクルト×阪神の一騎打ちになる!」 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 ヤクルトはバレンティンが戻ってきて、新加入の坂口智隆もいいバッティングをしている。打線の厚みと(神宮)球場の大きさを考えたら、相手にとって最も乗せたくないチームでしょう。何より、去年の優勝が自信になっている。常に好位置をキープできるチームだと思います。とはいえ、抑えのバーネットの抜けた穴は大きく、先発陣も確たる実績のある投手が少ない。そのあたりを考慮して3位にしました。

 中日は期待を込めて4位にしたのですが、上位3球団との差は大きい。中日の強みは、広いナゴヤドームの戦い方をよく知っていること。ロースコアの展開に持ち込めば、勝機はある。ただ、問題は先発陣。大野雄大という柱はあるけど、2番手以降が頼りない。

 野手陣もレギュラーと呼べるのは、平田良介、大島洋平、ビシエドの3人だけ......正捕手も決まっていない。若いチームになってきたので、ふたりぐらい生きのいい選手が出てくると乗ってくるんだけどね。

 DeNAも打線はいいので、あとは投手陣だけ。軸となるのは、山口俊、久保康友、井納翔一、モスコーソですか。そしてルーキーの今永翔太。彼は普通に素晴らしい。投球術を知っている勝てる投手です。ただ、このチームも後半戦に失速する。それを改善するにはローテーションの軸をしっかりさせることなんです。軸がしっかりすれば、大型連敗はないですから。

 広島を最下位にしたのは、やはりマエケン(前田健太)の抜けた穴は大きすぎる。田中将大が抜けたときの楽天とまではいかないけど、チームの核を失ったわけだから。で、代わりを期待した大瀬良大地が故障してしまった。ただ、広島は新人が活躍する伝統があるので、岡田明丈と横山弘樹のふたりが新人王を争うぐらいの活躍をすれば面白くなる」

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