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セ・リーグキャンプの見どころは、ベテランたちの復活劇! (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

広島東洋カープ(常昇魂~RED RISING)

 メジャー挑戦が噂されていた前田健太の残留、緒方孝市新監督の就任、そして黒田博樹の復帰と、このオフ、明るい話題に溢れた広島。オフの勢いそのままに、活気あるキャンプが見られそうだ。

 黒田は2月18日に沖縄で行なわれる2次キャンプから合流する予定だが、前田をはじめ、昨年新人王の大瀬良大地、2012年新人王の野村祐輔といった豪華投手陣が並ぶブルペンは一見の価値あり。日米通算182勝を挙げている黒田は、若き投手陣に何を伝えていくのか。黒田の言動にも注目したい。

 一方の野手も、菊池涼介、丸佳浩の"キクマルコンビ"を筆頭に、若い力が台頭。そこに、8年ぶりに広島に復帰した新井貴浩も加わり、激しいポジション争いが繰り広げられそうだ。2年連続クライマックス・シリーズに進出した広島。目指すは24年ぶりの優勝のみである。

中日ドラゴンズ(強竜再燃 stand hard)

 昨年は姿を見せるだけでニュースになった落合博満GM。今年も同様に、落合GMの動向に注目が集まるのは間違いないだろう。とはいえ、野球をやるのは選手たち。グラウンドに目を向けると、"世代交代"の文字が浮かび上がってくる。

「注目はブルペンです。昨年はルーキーの又吉克樹と2年目の福谷浩司がリリーフとして結果を残しました。おそらく、今年は彼らを中心にブルペンを固めていくはず。中日が強い時というのは、必ずブルペンがしっかりしていました。このふたりがキャンプでどんな仕上がりを見せてくれるのか、中日の命運を握っていると言っても過言ではありません」(中日担当記者)

 中日伝統の"強力ブルペン"を若い投手たちが継承できるのかに注目だ。

 野手陣は、プレイングマネージャーの谷繁元信を筆頭に、和田一浩、荒木雅博、森野将彦は30代後半から40代の選手が並ぶ。特に捕手は谷繁の"後継者探し"が急務。松井雅人、武山真吾、ルーキーの加藤匠馬らの必死のアピールに期待したい。いい若手選手を意気のいい若手選手を見つけるのも楽しいだろう。

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