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MLBトレード「即戦力」争奪戦。成功したチームはここだ! (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 近年のアストロズは6年続けて負け越すなど、長い間低迷していました。それが今シーズンは一転して地区優勝争いを演じています。2012年までナ・リーグ中地区に所属していた時代を含め、14年ぶりの地区優勝なるか、アストロズの快進撃から目が離せません。

 一方、ナ・リーグでトレードを成功させた注目のチームといえば、東地区のニューヨーク・メッツです。現在、メッツは5.5ゲーム差で詰め寄る2位のワシントン・ナショナルズと激しい地区優勝争いを演じています。

 ただ、地区優勝を争うのにネックとなっているのが、攻撃力の低下です。主砲のデビッド・ライトなど主力をケガで欠いたことにより、現在は得点・打率・長打率でメジャー最低クラスの成績となってしまいました。そこで獲得したのが、タイガースの強打者として活躍するスラッガー、キューバ出身のヨエニス・セスペデスです。移籍後は早くも3番バッターとして出場し、メッツ打線を牽引しています。

 さらにメッツは打線を強化すべく、アトランタ・ブレーブスからふたりの選手をトレードで加えました。まずひとりはフアン・ウリーベというメジャー15年目のベテランで、三塁を守るライトの穴を埋める即戦力です。シカゴ・ホワイトソックス時代(2005年)とサンフランシスコ・ジャイアンツ時代(2010年)には世界一、ロサンゼルス・ドジャース時代(2013年〜2014年)には地区優勝と、ウリーベの豊富な経験はプレーオフ進出に大いに役立つでしょう。

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