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MLBトレード「即戦力」争奪戦。成功したチームはここだ! (6ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 そしてもうひとり、ケリー・ジョンソンというユーティリティプレーヤーも、昨シーズンはボルチモア・オリオールズで地区優勝に貢献した33歳のベテランです。今シーズンはファースト、セカンド、サード、レフト、ライトと、5つのポジションを守っています。チーム一丸となって争うシーズン終盤において、彼の存在はチームにとって大きいと思います。

 また、メッツは弱点だったリリーフ陣にも補強を施しました。アスレチックスから獲得したタイラー・クリッパードは、昨年メジャー最多の40ホールドを挙げた実績ある中継ぎです。今シーズンは右投手でありながら左打者に対して被安打率.100(70打数7安打)、通算でも.183という強さがあります。クローザーの経験もあるので、メッツの守護神ジェウリス・ファミリアが不調になった際には、その役目もしっかりと務められるでしょう。

 トレード期限終了を境(さかい)に、チームの戦力はガラッと変わりました。残り2ヶ月、どのチームが抜け出してくるのか、プレーオフ進出をかけた戦いはこれからが本番です。

※数字は現地8月11日現在

著者プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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