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MLBトレード「即戦力」争奪戦。成功したチームはここだ! (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 さらにシアトル・マリナーズから獲得したマーク・ロウも、リリーフひと筋10年の中堅左腕。リリーフとしてア・リーグ2位の防御率1.00(34試合)をマークしています。投打ともに万全の補強を行なったブルージェイズは、シーズン後半戦ますます要チェックです。

 次に補強で成功したチームといえば、ア・リーグ中地区のカンザスシティ・ロイヤルズではないでしょうか。なにより驚いたのは、シンシナティ・レッズで昨年20勝をマークしたジョニー・クエトの獲得です。

 今シーズン、ロイヤルズはア・リーグ中地区1位でありながら、先発投手陣の成績は芳しくありませんでした。先発陣の投球回数と奪三振数はリーグ最下位、防御率も15チーム中11位だったのです。そんな先発陣に、レッズでエースとして活躍するクエトが加入しました。レッズでのクエトは先発で平均6.9イニングを投げ、奪三振は1試合平均8.3個。さらに防御率2.62と、まさにロイヤルズの弱点を埋めるのに最適のエースです。

 さらにロイヤルズは、メジャー最高のユーティリティプレーヤーとして有名なベン・ゾブリストも獲得しました。ロイヤルズは現在、レフトを守るゴールドグラブ受賞者のアレックス・ゴードンが左足の付け根を痛めて9月まで出場できない状態なので、その穴埋めとしてゾブリストはピッタリです。ゴードンが復帰してくれば、他のポジションでチームに貢献することでしょう。30年ぶりの地区優勝を狙うロイヤルズにおいて、重要な選手となるのは間違いありません。

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