【WBC 2026】ドラフト8位入団も新庄剛志監督がひと目惚れ 侍ジャパンのジョーカー・北山亘基の覚醒の軌跡
日本ハムの右腕・北山亘基が紹介される際、必ずと言っていいほど触れられる過去がある。それは2021年のドラフト会議で、支配下で指名された12球団全体77人中、76番目に指名されたことだ。
京都成章高から京都産業大を経て、ドラフト8位で日本ハムへ入団した北山は、プロ入りする際、こんな目標を掲げていたという。
「大学4年秋に入団が決まったタイミングで、いずれはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出たいなという気持ちでいました。具体的にちゃんと目指したのは、前回大会(2023年)をテレビで見ているなかで、『次は3年後か。そこに入れるように頑張りたいな』って思った時です」
知識の豊富さから「教授」の異名をとる北山亘基 photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る
【新庄監督がひと目惚れしたストレート】
プロ1年目、二軍の春季キャンプで新庄剛志監督が北山のストレートにひと目惚れ。そのシーズン、オープナーの一番手として開幕投手に抜擢されると、その後もクローザー、中継ぎとして活躍。1年目は55試合に登板して3勝5敗9セーブ、16ホールドを記録した。
2年目の途中から先発に回り、翌年には開幕ローテーション入りを果たした。入団4年目の昨季は22試合に先発して9勝5敗、防御率1.63(リーグ2位)の成績を残すなど、抜群の安定感を示した。そして5年目の今季、開幕を前にかねてからの目標であった第6回WBCでの侍ジャパン入りを果たした。
頭脳明晰で「教授」というニックネームを持つ北山は、自分のやるべきことを積み重ねていける点に強みがある。
「華々しいルートではありませんが、ここまで着実に歩んでこられたと思います。今後も、その延長線上でしっかり伸ばしていきたいなという気持ちはあります」
WBCを控えた宮崎合宿では、アドバイザーとして参加したダルビッシュ有(パドレス)も、北山の取り組みに関心を寄せた。大学在籍時に、山本由伸(ドジャース)が師事する矢田修トレーナーの存在を知り、地道に努力を重ねてきた。
1 / 4
著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。


















