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【WBC 2026】アメリカもドミニカも関係ない 憧れを知らない男・源田壮亮が語る「侍ジャパン連覇のカギ」

  • 中島大輔●文 text by Daisuke Nakajima

源田壮亮インタビュー(後編)

 自身2度目の大舞台となる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。侍ジャパンの内野の要として出場する源田壮亮(西武)は、待ち望んでいることがある。

「前回はすごくいい大会でした。ただ、ケガして出ていたじゃないですか。だから今回は万全でいきたいんですよ。やっぱり100%集中できていなかったので......。『小指をぶつけないように』とか、『慎重に』とか、『あ、痛っ』とか、そういうこともなく没頭できるから今回は楽しみです」

 3年前の前回大会では2戦目で右手の小指を骨折したが、テーピングを巻いて強行出場を続けた。激闘となった準決勝のメキシコ戦では「源田の1ミリ」と称賛された絶妙なタッチプレーや、背走キャッチで勝利を手繰り寄せた。

 大谷翔平(ドジャース)や吉田正尚(レッドソックス)、村上宗隆(ホワイトソックス)らの豪快な一発が優勝に突き進む原動力となった一方、源田の守備力も見逃せない勝因だった。

侍ジャパンの内野手の要・源田壮亮 photo by Sankei Visual侍ジャパンの内野手の要・源田壮亮 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

【ショートというポジションの重み】

 連覇を狙う今回。井端弘和監督と金子誠ヘッドコーチは内野の要として、再び源田を招集した。その意味を、もちろん本人はしっかり受け止めている。

「監督の井端さんとヘッドコーチの金子誠さんは、元ショート。そのふたりが求めるレベルは本当に高いと思っていますし、それに応えられるようにやりたい。(宮崎合宿中に)監督とも少し話しました。相手打者のデータやポジショニングの資料はもちろん出してもらえるけれど、『一番は守っている時の感覚で、ほかの内野手を動かしてくれてもいいから』と言っていただきました。信頼してもらっていると感じた一方で、あらためてショートというポジションの重みを実感しました」

 今大会ではピッチコムとピッチクロックが導入される。ショートの源田もピッチコムを装着しているが、「めっちゃいい」と感じている。

「まず、全ピッチャーのサインを把握しなくてもいい。外野手と連係を確認している時にも音声が聞こえてくるので、キャッチャーのサインを見なくてもいい。あと、サインプレーもミスは絶対起こりづらくなる。球種が聞こえるから、『あれ、サイン何だったっけ?』とかもないし。だから、アイコンタクトが合わないとかもない。みんな、『これいいな』って言ってます」

 つまり、日本らしい緻密な野球をより体現しやすくなるということだ。

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