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MLBトレード「即戦力」争奪戦。成功したチームはここだ! (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 また、フィラデルフィア・フィリーズでチームトップの打率.298をマークしていたベン・リビアという外野手も獲得しました。彼の武器は、今季すでにメジャー6位の24盗塁をマークしている俊足です。プレーオフではパワーより、むしろ機動力を駆使した戦い方が必要となるので、これから欠かせない貴重な戦力となるでしょう。

 一方、投手陣では、今回のトレード市場でコール・ハメルズ(フィリーズ→テキサス・レンジャーズ)と並ぶ目玉だったデビッド・プライスをデトロイト・タイガースから獲得しました。2012年にサイ・ヤング賞を受賞し、昨年は奪三振王にも輝いたプライスは、ブルージェイズに欠けていた「絶対的エース」の穴を埋める最高のピッチャーです。

 14年連続ふたケタ勝利を挙げているマーク・バーリーや、2012年に20勝をマークしたナックルボーラーのR.A.ディッキーなど優秀な先発ピッチャーはいるものの、近年のブルージェイズには豪腕タイプの本格派エースがいませんでした。現在11勝4敗・防御率2.35をマークしているプライスは、1998年~2009年に在籍したロイ・ハラデイ以来の絶対的なエースと言えるでしょう。

 さらにブルージェイズは、リリーフ陣にも素晴らしい補強を行ないました。まず、ロッキーズから獲得したラトロイ・ホーキンスは現役最年長42歳、メジャー21年目の大ベテラン。ただ、年齢的な衰えはまったく感じさせず、今シーズンもロッキーズの中継ぎとしてトレード前の16試合で防御率0.59という素晴らしい成績を残しています。

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