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二階堂瑠美が語る妹・亜樹との関係。「アイドル的に扱われ、二階堂姉妹の商品価値を落とさないように意識していた」 (3ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- どういうところを見ているのですか?

「配牌から次は何を切るか、手をどういうふうに運ぶかですね。誠一さんは一番共感できる打牌をされるんですよ。あと、オジサンじゃないけど、仲がいいので高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部/日本プロ麻雀連盟)や、去年までセガサミーフェニックスにいた和久津晶(日本プロ麻雀連盟)の試合も、応援というわけじゃないですけど見ていましたね」

---- 今シーズンは結果に苦戦していますが、随所に瑠美選手らしい打ち筋は発揮されているのかなと勝手に思っています。とりわけ表情に、勝負を楽しんでいるのが伝わってくるのですが、ご自身で意識されていることはあるのですか?

「表情は勝手に出ています(笑)。ただ、私は昔から『自分の選択が合っていたか?』にしか興味がなくて。だから、間違った選択をしてトップを獲ってもモヤモヤするし、負けても正しい選択だったと思えればスッキリしていますし。そこも含めて、Mリーグで戦う時にどうしようっていうのがあるんですよね」

---- 瑠美選手が麻雀を始めたきっかけは、妹の亜樹選手が先にやられていたからでした。話を聞いていて思うのは、当たり前ですけど瑠美選手もやっぱり麻雀が大好きなんだなと。

「きっかけは亜樹ちゃんが麻雀プロになったことですけど、亜樹ちゃんのために麻雀プロになったわけではないので(笑)」

---- でも、そう勘違いしてしまうほど仲良し姉妹ですよね。

「どうなんでしょうね。自分たちが特別、仲がいいと思ったことはなく、自然な距離感なので。もちろん思春期の頃はケンカもしましたが、もうずっと一緒にいるので、これが普通なんですよ」

---- 瑠美選手と亜樹選手の関係はどういう感じなのですか?

「昔は自分が亜樹ちゃんの面倒を見るというか......。自分勝手というのとまた違うんですけど、妹は自分だけで世界が完結しているタイプだったんです。でも、『社会に出たらそれだと難しいよ』って感じで、自分がフォローして。そういう姿が世話をしているふうに見えたんだと思うんですが、自分では世話をしている気はまったくなかったですね」

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