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二階堂瑠美が語る妹・亜樹との関係。「アイドル的に扱われ、二階堂姉妹の商品価値を落とさないように意識していた」 (4ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 今の距離感はどういうものなのでしょうか?

「この数年はお互いが頼り合っている感じかなぁ。30代なかばまではやっぱり『二階堂姉妹』というセット商品で見られていたので、お互いのために......妹がどう思っていたかわからないですけど、自分としては二階堂姉妹の商品価値を落とさないような意識がありましたね。でも、そこを過ぎてからはお互いに大人ですから、勝手にやっていいじゃないって(笑)」

---- メイクにたとえると、今はナチュラルメイクな距離感なんですね。

「そうですね。もともとスッピンだったのに、アイドル的に扱われてガチガチにメイクされた状態の二階堂姉妹になって。まわりはそれがベースだと思って接してくるから、メイクを落とす暇がなくて。それが35歳前後からは気にせずに自然体になっていきましたね」

---- そうした変化は麻雀にも出るものですか?

「ありましたね。もともと手役をつくるのがうまいと言われていたので、若い頃はそっちに寄せた面もあったんです。本当は違う打ち方をしたくても、期待されているのはコッチだから、みたいな。でも、自分の打ちたいように打ったら、その評価にポジティブなものが多くて、そこから自然体で打っています」

---- 昔はロマンチストな打ち手だったのが、近年はリアリストになった印象を受けるのは、そういう違いなんですね。

「そうですね。自分はどちらかと言えばリアリストなんですよ。でも、若い頃は『三色好き』と見られていたから、その期待に応えようとしていただけで(笑)。今は手役にこだわるのは、普通に打ったらアガれないような手牌の時ですね。でも、それがアガれちゃったり、たまたま形になったりするから、ロマンチストなイメージを持たれたままですけど」

---- Mリーグはここから山場を迎えます。どう戦いたいなど、テーマはあるのでしょうか?

「開き直って自分のベスト、なるべく理想とする麻雀を打てるように。本当にそれだけですね」

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