高宮まり「勝ったら運、負けたら技術。その技術を高めるのがプロ。どうやら麻雀が好きなようです」 (4ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 自分を信じて打てた代表例が「三色をツモでアガった南1局」のことでしょうか?

「そうです。沢崎さんのリーチを受けて、効率を取るなら2を切って両面待ち。打点狙いなら5切り。絶対にこうしたいと思った形を貫けたし、しっかりアガリきることができて。あの試合はオーラスにダブロン(ふたり同時にロンを宣言されること)を振り込んじゃうし、いろいろあったんですけど、南1局のような手づくりを増やしていければ、もっともっと強くなれるのかなって思えた試合でした」

---- 錚々たる相手にそれができたわけですから、格別な気持ちよさだったのでは?

「本当に! 私は勝敗に対しての気持ちの浮き沈みがあまりないんですけど、あの時ばかりは気持ちは盛り上がっていましたね」

---- 終盤戦に向けての意気込みを教えてください。

「毎年の目標がチームに貢献することなので、ここからは巻き返して行きたいなと思っています。Mリーグは自分ひとりの満足感のためだけの試合ではないので、チームメイトやサポーターの気持ちに応えられるようにしたいですね」

---- 今後の抱負はありますか?

「Mリーグの一員として4年目を迎えて、サポーターのみなさんもSNSなどでたくさん発信されているので、私もしっかり発信していきたいですね。Mリーグがもっと盛り上がる一助になれるように頑張りたいです。ただ、聖人君子ではないので行動に自信はないから、そこは寛容にお願いしたいですね。これはしっかり書いてくださいね(笑)」

---- 最後にプロ雀士としての目標を教えてください。

「ひとつひとつの対局を大切にしながら実力を積み重ねていって、いつか自分の実になっていると実感できる日がくることを楽しみに、これからも毎日を頑張りたいなと思います」

---- それは対局のなかでしか見出せないもののようですね。

「そうですね。どうやら麻雀が好きなようです(笑)」

(第3回につづく)


【profile】
高宮まり(たかみや・まり)
1988年11月8日生まれ、茨城県出身。2010年にプロ雀士となり、現在は日本プロ麻雀連盟に所属する。152cmと小柄ながら攻撃的な雀風で人気を博す。グラビアアイドルとしても活動中。2018年、KONAMI麻雀格闘倶楽部からドラフト2巡目指名を受けてMリーガーとなった。

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