高宮まり「勝ったら運、負けたら技術。その技術を高めるのがプロ。どうやら麻雀が好きなようです」 (2ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 対局後の高宮選手はどういう感じになっているのですか?

「負けると1時間くらいは「ああだったかな、こうだったかな」と自問自答していますね。勝つとカメラに撮られるのでニコッとしていますけど、心のなかでは(負けた時と)同じように考えていて。だから、勝った直後の勝利インタビューはチグハグだったりします(笑)」

---- 対局がない時の気分転換方法はなんですか?

「やっぱり友だちと会うのが楽しいですよね。お酒は飲まないので、食事をして、おしゃべりをして」

---- 女流プロ雀士同士の食事の話題は麻雀になりがちなんですか?

「そうとは限らないですね。麻雀の話は楽しいんですけど、白熱しすぎると喧嘩になっちゃうこともあるので(笑)」

---- Mリーグではふだんあまり対戦機会のない他団体の方との戦いもあります。相手の傾向を把握するための研究はするんですか?

「一応やりますよ。相手の傾向を知っていることの安心感だったり、変な緊張を覚えなくていいので。ただ、研究しようと思って見るんですけど、楽しんじゃってますね(笑)。4人の打ち手分の牌が全部見えちゃってるし、展開も派手なことが多いので、盛り上がっちゃう(笑)」

---- Mリーグはなぜ、派手な展開が多いのですか?

「赤ドラが入っていて、1位になった順位点が大きいので、みんなが1位を狙いに行くから派手になりがちですよね」

---- なるほど。たとえば赤坂ドリブンズの園田賢選手(最高位戦日本プロ麻雀協会)のような、その場の状況に応じて臨機応変に鳴き(ポンやチー)を多用するプロ雀士は、高宮選手の所属する日本プロ麻雀連盟にも多いのですか?

「多くはないですけど、いますよ。昨シーズンまでセガサミーフェニックスだった和久津さん(晶/日本プロ麻雀連盟)はMリーグではあまり鳴かなかったですけど、ほかの試合ではよく鳴くんですよ。だから、特別な対策ってわけではないんですけど、修行はしています(笑)」

---- どういうことですか?

「私は和久津さんと仲良しで、ふだんから食事に行ったり、麻雀を打ったりするんですね。ちなみにですが和久津さんも、ああ見えてお酒は飲めないです(笑)」

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