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東京五輪のサーフィンは海でやるから、
チケットなしでも見られるか? (6ページ目)

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 門脇 そら●撮影 photo by Kadowaki Sora


「まず、サーフィン観戦には熱中症対策が不可欠。それが帽子と水筒、あとはサングラスと日焼け止めになります。そして、競技を見るという点に関しては双眼鏡も持参するといいでしょう。さらに、スタンドがないのであれば、携帯できる折り畳みのイスも忘れずに持っていくといいですね。

 五輪だからといって、ピシッとした服装ではなく、砂浜を歩くので足元はビーチサンダル、それにTシャツ、短パンというラフな服装が一番です。できれば、バスタオルも背負えるバッグに入れて、両手をフリーにして、これから海水浴に行くような格好でかまいません」

 体力温存のため、見る試合を絞ることも大切だという。

「組み合わせ表を見て、例えば日本の男子なら五十嵐カノア選手のヒートだけを見に行くとか、目当ての選手が出る時間に砂浜に行く。それ以外は日陰で冷たいものを飲んで休んでいる。それぐらいのユルイ感じがいいと思いますよ」

サーフィン観戦の心得を教えてくれた近江俊哉氏サーフィン観戦の心得を教えてくれた近江俊哉氏
 また、近江氏は天候についてもこう忠告してくれた。

「サーフィンはどうしても自然との戦いになりますから、状況によっては競技を行なうかどうかのジャッジはシビアになります。例えば、濃霧であったり、雷であったり、強風であったり、地震であったり、逆に波がなかったりする時にも競技が行なわれないことがあるんです」

 実際、五輪本番ではサーフィンの競技日程は8日間も取られていて、そのうち可能と判断された4日間で競技が実施されることになっている。

 そうなると、観戦チケットを持っていても、競技が行なわれない4日間にかぶってしまったら何も見られないことも覚悟しておかなければならないのだ(※チケットは1日単位で発売されている)。

 とはいえ、たとえ競技を見られなかったとしても、それもまたサーフィン! 前述のように釣ヶ崎海岸には競技開催中の8日間、「イベントスペース」が設置されることになっている。観戦チケットを手にした人たちは、天候によるドタバタも楽しんでしまうぐらいのつもりで、東京五輪の1日を満喫してもらいたい。

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