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東京五輪のサーフィンは海でやるから、
チケットなしでも見られるか? (2ページ目)

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 門脇 そら●撮影 photo by Kadowaki Sora


 近江氏によると、東京五輪でサーフィン会場となる千葉県一宮町の釣ヶ崎(つりがさき)海岸は、サーフィン競技にはピッタリのいい波が来る海岸とのこと。

「サーフィンができる海岸は、3通りあります。ひとつは『ビーチブレイク』と呼ばれる
砂浜の海岸。もうひとつは底が岩になっている海岸で、いわゆる磯の『リーフブレイク』。最後が川の河口に面している海岸の『リバーマウス』になります。

 釣ヶ崎海岸は完全に砂のビーチで、2つのジェッティ(人工の防波堤)が海岸の両サイドを挟んでいて、これにより海の底に砂が三角錐状に溜まりやすくなっています。その堆積した砂に太平洋からやってきた波が海底でぶつかることで、海面にはより大きな波が生まれ、日本の『ビーチブレイク』としては最高の海岸になるんですよ」

 そんな釣ヶ崎海岸は、観客にとってはどんなところなのか? 果たして、フリー観戦は可能なのか?

 こうした疑問を検証するチャンスが、昨年7月18日から21日の4日間にわたって現地で開催されたテストイベントだった。

* * *

 九十九里浜の南端に位置する釣ヶ崎海岸──。

 主要な最寄駅となるJR上総一ノ宮駅へは、東京駅から総武線に乗って、千葉駅で外房線に乗り換え、所要時間は2時間弱(もしくは、東京駅から京葉線に乗って、蘇我駅で外房線に乗り換えても可)。取材時は上総一ノ宮駅から釣ヶ崎海岸までタクシーで向かったが、五輪本番ではシャトルバスの運行が予定されており、この区間のバスに乗っている時間が20分〜30分になる。

 最終的に、東京駅からの所要時間は乗り換えの待ち時間を含めて2時間半程度という感じだろうか(五輪本番の開始時間次第では、東京駅から始発の電車に乗らないと競技のスタートには間に合わないことも考えられる)。

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