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【ボクシング】ルイス・ネリ、田口良一が語る井上尚弥vs.中谷潤人 勝敗予想はふたつに分かれた

  • 林壮一●取材・文 text & photo by Soichi Hayashi Sr.

【井上、中谷との試合を熱望するネリ、同陣営の見方は?】

 来る12月27日、サウジアラビアのリヤドで、WBA/WBC/IBF/WBO統一スーパーバンタム級チャンピオンの井上尚弥(大橋/32歳)が、32勝(17KO)1引き分けのメキシカン、アラン・ピカソ(25歳)との防衛戦に臨む。"モンスター"井上への挑戦が内定している中谷潤人(M.T/27歳)も、同じ興行のセミファイナルに出場する。

試合に向けて調整を行なう中谷試合に向けて調整を行なう中谷この記事に関連する写真を見る

 31戦全勝27KOで4階級制覇中のモンスターと、31戦全勝24KOで3階級を制し、井上の持つ4本のベルトを狙う中谷。ついに来年5月、日本ボクシング史上最大のドリームカードが実現だ。

 WBC/IBFバンタム級王座を返上し、122パウンドでの初陣を飾る中谷の対戦相手は、20戦全勝18KOのセバスチャン・エルナンデス(メキシコ/25歳)。戦績から、ピカソもエルナンデスも実力者という印象を受けるが、これまでの試合を見れば"連勝街道"を走る日本のトップ2との差は大きい。おそらく、井上も中谷も快勝して頂上決戦を迎えることになるであろう。

 前哨戦を控えた今、世界のベルトを腰に巻いていた2名の意見を紹介しよう。

 2025年10月17日からの4日間、元WBCバンタム級、同スーパーバンタム級王者のルイス・ネリ(メキシコ/31歳)が、東京都品川区五反田にあるワタナベジムで練習した。直前に迫ったキルギスでの試合に向け、最終調整を行なったのだ。ネリはWBCアジア・フェザー級タイトルを保持するサタポーン・サアット(タイ/22歳)戦の直前だったが、2024年5月に井上尚弥からダウンを奪った彼が日本人頂上決戦をどう見ているかが知りたかった。

2024年5月に井上と戦い、敗れるもダウンを奪ったネリ2024年5月に井上と戦い、敗れるもダウンを奪ったネリこの記事に関連する写真を見る

 初日、2日目と午前7時にジムにやってきたネリを更衣室で捕まえ、英語で質問した。

「ナカタニが勝つよ。判定かな......」と応じたネリは、私を更衣室の外に促し、「Because」と続けた。野獣のようなイメージとは違い、思いのほか、まともな男であるように思えた。

「イノウエはパンチを喰らうよな。でも、ナカタニはもらわない。彼に対してクリーンヒットを浴びせるのは、相当難しい。イノウエは俺のパンチでもダウンしているが、ナカタニのディフェンスは実にハイレベルだ」

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著者プロフィール

  • 林壮一

    林壮一 (はやし・そういち)

    1969年生まれ。ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するもケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。ネバダ州立大学リノ校、東京大学大学院情報学環教育部にてジャーナリズムを学ぶ。アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(以上、光文社電子書籍)、『神様のリング』『進め! サムライブルー 世の中への扉』『ほめて伸ばすコーチング』(以上、講談社)などがある。

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