検索

【ボクシング】ルイス・ネリ、田口良一が語る井上尚弥vs.中谷潤人 勝敗予想はふたつに分かれた (2ページ目)

  • 林壮一●取材・文 text & photo by Soichi Hayashi Sr.

 傍にいたネリのトレーナー、ロベルト・キラルテも言った。

「ナカタニがイノウエに勝つさ。そう確信する。私は、ナカタニにWBCバンタム級王座を奪われたアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ/29歳)も指導している。彼の怖さは身に染みて理解しているよ。長身でリーチがあり、ストレートが伸びてくる。フットワークも速い。サンティエゴは何もさせてもらえなかった......。

 ナカタニは自分のリーチの生かし方をわかっている。サウスポーで頭がよく、そして力強い。今、ネリがナカタニに勝てるよう必死に努力しているところさ。最低、2試合は準備が必要だ」

ワタナベジムで練習を行なったネリワタナベジムで練習を行なったネリこの記事に関連する写真を見る

 ネリもゆっくりとした口調で話した。

「2戦すれば、イノウエにリベンジできると思っている。ナカタニともぜひ、やりたい」

 10月26日、ネリはサアットに負傷判定勝ちしたが、モンスターとの差が縮まったようにはとても見受けられない。それでも「リベンジを果たしたい」という気持ちがあるからこそ、現役選手でいられるのだ。禁止薬物の使用やオーバーウエイトを繰り返しながらも、ボクシングから離れられないファイターの性(さが)を感じた。

【田口が井上のアフマダリエフ戦に見た"新境地"】

 そのワタナベジムから誕生した3人目の世界チャンピオン、田口良一(39歳)にも話を聞いた。元WBA/IBFライトフライ級チャンピオンの田口は、モンスターのデビュー4戦目の相手であり、2013年8月に日本同級王座を懸けて10ラウンド打ち合っている。敗れはしたが、井上がノニト・ドネアと拳を交えた2019年11月7日まで、モンスターをして「自分が戦ったなかで、最強は田口さん」と言わしめた男である。

かつて井上と激闘を演じた田口氏かつて井上と激闘を演じた田口氏この記事に関連する写真を見る

 まず、田口は2025年9月14日の井上vs. ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン/31歳)戦について語った。この試合は、井上がアフマダリエフをポイントアウトし、118-110、118-110、117-111の3-0で判定勝ちを収めた。ウズベキスタン人挑戦者は、ノックアウトにこだわる井上がダウンを奪えなかった2人目の対戦相手となった。ひとり目が田口である。

2 / 4

キーワード

このページのトップに戻る