三沢光晴が自分の技を受けた後に急逝 齋藤彰俊が明かす、2カ月後に受け取った手紙に誓った決意 (4ページ目)
それから15年を経た今も、SNSなどでは齋藤への誹謗中傷が書き込まれている。しかしそれも、齋藤はすべてを受け止めている。自身のSNSなどにくる投稿者には直接、自らの思いを返信している。リング上では、さまざまな負傷を抱えながらも、口外することなく全力ファイトを積み重ねてきた。すべてはあの日、誓った「約束」のため。そして11月17日に引退する。
「三沢さんにどう受け止めていただけるかは、わかりません。『まだまだ』と言われるかもしれませんが、ただ、自分の中では『約束』は守れたんじゃないかなと思っています。引退した後、いつか三沢さんに『自分は約束を守れましたか?』とお聞きしたいと思います」
(3試合目:引退を決意した、同志・潮崎豪との激闘 最後の試合では「ノアとは何か? を伝えたい」>>)
【プロフィール】
■齋藤彰俊(さいとう・あきとし)
1965年、宮城県仙台市生まれ。W★ING、平成維震軍を経て2000年よりノアに参戦。2002年9・23日本武道館でGHCタッグを獲得。2006年にノア所属となるが2012年から再びフリーとなり継続参戦。2014年6・13後楽園での試合後、再入団の誘いを受けて約2年半ぶりにノア所属となり、2018年7・28後楽園ではGHCタッグへ挑戦して約6年ぶりの同王座戴冠を果たした。2019年に井上雅央と「反選手会同盟」を結成。今年1月、潮崎豪が結成した「TEAM NOAH」に加入。同7月13日に日本武道館で行なわれた潮崎戦の終了後、引退することを表明した。
■11月17日(日)開催の齋藤彰俊 引退試合
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