ケンコバが回想する闘魂三銃士と"馳健"のピリピリしたライバル関係。「今となっては『馳先生』と呼ぶ2人に時の流れを感じます」 (4ページ目)

  • 松岡健治●文 text by Matsuoka Kenji
  • 山内猛●撮影 photo by Yamauchi Takeshi

 その言葉で『そう言われてみれば、よく見られてるかも』と気づいて、目の前にあった壁がなくなったんです。あいはらさんに言われなければ、気づかないままだったかもしれない。蝶野さんもおそらく、誰かの言葉で"白"から"黒"へ転向する気づきがあったんだと思いますよ。あとは、選手会サイドの選手だったこともブレイクが遅れた原因でしょうね」

――選手会サイドの選手であったことでどんな影響が?

「どうしても体制派の印象から抜け出せませんでしたよね。俺個人としては、『そもそもプロレス界に選手会は必要なのか』とも思います。芸人の世界にもないですけど、その中で暗黙の規律を守りつつ、好き勝手にやるのがいいんです。まぁ、その規律を守れない人がいるから選手会があるんでしょうけど、蝶野さんのブレイクが遅れた最大の原因だと、俺は思っています」

(第5回:2代目タイガーマスクがジャイアント馬場から授かった「サソリ固め封じ」の顛末>>)

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