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「RIZINを食う!」新生K-1を背負う武尊とHIROYAの覚悟 (5ページ目)

  • 布施鋼治●文 text by Fuse Koji  保高幸子●写真 photo by Hotaka Sachiko

「どうやったら会員さんが増えるのかという方向に気持ちがいっていました。ジムを切り盛りしながら、適当に過ごしていた感じですね」

 ジムで一緒に指導をする実弟でK-1ファイターの大雅(たいが)や、トレーナーのノップことノッパデッソーンの存在も心強かった。

「大雅も強くなっているし、もっと強くなってほしいという思いもある。ノップのことはトレーナーとしてだけではなく、人間としても尊敬しているので、信頼の全てをおいている。だから、ダメになりかけても崩れないでいられたのかなと思いますね」

 12月29日のRIZINで激突する西浦“ウィッキー”聡生(あきよ)は「ROAD TO UFC JAPAN」で活躍したトリッキーなMMAファイターだ。K-1ルールでは5年前の大晦日に前WBCムエタイ世界スーパーライト級王者の大和哲也と引き分けた実績を持つ。HIROYAは、「まさか自分が対戦するとは思っていなかった」と驚きの声を上げる。

「ウィッキー選手は瞬発力があって結構危ないという印象がある。攻略しづらいタイプだとは思うけど、大雅にパートナーになってもらい、すでに対策はできています。穴(弱点)も見つかりました」

 武尊は同じK-1ファイターとしてHIROYAに「チームK-1」の結成を呼びかける。その旨を伝えると、HIROYAは「うれしい話ですね」と笑みを浮かべた。

「武尊選手は今すごい勢いで活躍しているので、僕も負けてはいられない。焦りもあるけど、気持ちを切り換えてRIZINでK-1をアピールしたい」

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