2015.12.24

12・29RIZINで禁断の激突! 桜庭和志と青木真也の対照的な生き様

  • 布施鋼治●文 text by Fuse Koji   保高幸子●写真 photo by Hotaka Sachiko

 PRIDE、K-1の消滅により長い冬の時代を送ってきた格闘技が、この年末に「復活」する。12月29日、31日の両日、「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015」が、「PRIDEの聖地」さいたまスーパーアリーナで開幕するのだ。そのなかで、エメリヤーエンコ・ヒョードルの現役復帰戦(大晦日)と並ぶ目玉カードが、29日に行なわれる桜庭和志vs青木真也の「新旧日本人エース対決」である。

現ONE世界ライト級王者、青木真也 しかし、いったい誰が桜庭と青木の一騎打ちを予想できたであろうか。そもそも、ふたりは闘っている階級が異なる。桜庭が80㎏級台なのに対して、青木は65~70㎏級と10㎏以上の差があるのだ。

 ボクシング同様、厳格な階級分けが当たり前になったMMA(総合格闘技)においては、本来ありえないマッチメークと言っていい。無差別級での争いがスタンダードだった20年前にタイムスリップしたような錯覚も覚える。青木も「時代遅れのマッチメークであることは確か」と大きく頷く。

「僕はずっとMMAのメインストリームから離れるようにやってきたけれど、格闘技の凄さはそこから離れれば離れるほどわかるもの。だからこそ、RIZINは桜庭vs青木に活路を見出すのでしょう」

 青木が語るメインストリームとは世界最大のプロモーション「UFC」を指す。現在、青木はアジア最大のMMAプロモーション「ONE FC」を主戦場としていて、アジアで最もファイトマネーが高い男と言われている。野球に例えれば、大リーグからお声はかかったけれど、よりいい条件で韓国プロ野球と契約した日本人プレーヤーといったところか。