山中慎介が語るバンタム級の新たな覇権争い 比嘉大吾や那須川天心、「神の左」の後継者も
山中慎介さんインタビュー後編
日本人が主要4団体の王座を占めていたバンタム級は、中谷潤人が西田凌佑との統一戦を制したことで大きく動き始めた。今後は、中谷と西田のスーパーバンタム級転向が予想されるが、その返上される2本のベルトを、3度目の世界挑戦に臨む比嘉大吾、世界前哨戦を制した那須川天心らが王座を狙うことになるだろう。
かつてこの階級で12度の世界タイトル防衛を果たした元WBC世界王者・山中慎介氏に、現在の勢力図と今後の展望を聞いた。
(中編:井上尚弥vs中谷潤人、山中慎介が考える勝負のカギは? モンスターが「左フック」を被弾する理由も分析>>)
6月8日に世界前哨戦を制した那須川天心(左)photo by 山口フィニート裕朗/アフロこの記事に関連する写真を見る
【比嘉大吾 三度目の正直へ】
――7月30日にWBA世界バンタム級3位・比嘉大吾選手がWBA正規王者アントニオ・バルガスに挑みます。
「比嘉は、3戦連続の世界戦になりますが、武居由樹戦(僅差の判定負け)、堤聖也戦(ドロー)と、どちらも比嘉がチャンピオンになってもおかしくない内容でした。熱い試合をしますし、実力は世界チャンピオンレベルです。だからこそ、周囲から求められて試合が組まれますわけですね」
――同級生でもあり、盟友の堤選手が目のケガにより休養王者となっています。比嘉選手がバルガス選手に勝利して正規王者になれば、堤選手と3度目の対戦の可能性も出てきます。
「前回の試合があの素晴らしい試合でしたから、また対戦させるのは少し酷だなという気持ちもあります。まして友人同士ですしね」
――WBAは、ノニト・ドネア選手(元世界5階級制覇王者)が暫定王者に認定されました。バルガス選手が正規王者、堤選手が休養王者と王座が乱立する状況となっています。
「ドネアの暫定王者は、ちょっと唐突な印象でしたよね。なんのための暫定なのか......。正直、こうして王座を増やしてしまうのは、あまり好ましいことではないと思います」
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著者プロフィール
篠﨑貴浩 (しのざき・たかひろ)
フリーライター。栃木県出身。大学卒業後、放送作家としてテレビ・ラジオの制作に携わる。『山本"KID"徳郁 HEART HIT RADIO』(ニッポン放送)『FIGHTING RADIO RIZIN!!』(NACK5)ウェブでは格闘技を中心に執筆中。レフェリーライセンス取得。ボクシング世界王者のYouTube制作も。



















