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錦織圭、ショットの選択がズバズバ的中
「すべきことがわかっていた」 (3ページ目)

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

 ただ、伝統と格式を重んじるウインブルドンらしさを錦織は、センターコートに向かう間で感じたと言う。

「センターコートの会場(オンコート)に入るまでの、ロッカーからの道のり(センターコート内の通路と階段と優勝トロフィーが飾ってあるエントランス)というのが、何かこうゾワゾワするものがあって、ここならではの雰囲気はあるなとは感じました」

 3回戦では、第25シードのアレックス・デミノール(29位、オーストラリア)を2回戦でフルセットの末破ったスティーブ・ジョンソン(71位、アメリカ)と対戦する。対戦成績は、錦織の4勝0敗で、2016年マスターズ1000インディアンウェルズ大会以来、久々の対戦となる。グラスでは、2014年ATPハレ大会準々決勝で一度だけ戦っている。

「(ジョンソンは)芝だと、さらに強さがあるのかなと思います。バックはスライスが主体の選手なので、どうしても芝だと(自分が)低いボールを打たされるので、楽ではないです。フォアの一発もある。ちょっと嫌な相手かなとは思います。(相手の)バックに集め過ぎる単純な作戦ではなかなか勝てないと思うので、いろんなショットを混ぜてプレーしたい」

 グラスでは武器になる、ビッグサーブとスライスを駆使するジョンソンとの3回戦は、グラスのプレーが進化中である錦織にとって、さらなる真価が問われる一戦になりそうだ。

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