錦織圭、ショットの選択がズバズバ的中
「すべきことがわかっていた」
1回戦同様、流れをつかんだ試合で勝利した錦織圭 ウインブルドンのセンターコートで、錦織圭は、もはやグラス(天然芝)コートは苦手なサーフェスではないことを改めて感じさせる会心のプレーを披露した――。
ウインブルドン2回戦で、第8シードの錦織(ATPランキング7位、7月1日づけ/以下同)が、キャメロン・ノーリー(55位、イギリス)を、6-4、6-4、6-0で破り、4年連続7回目の3回戦進出を決めた。
ノーリーとは初対戦だったが、何度か一緒に練習をした経験があったため、相手がどういうプレーをしてくるのか把握できていたという。
「1セット目は、思っていたより相手がいいなと思いましたけど、続かないとも思っていました。プレー自体に、驚きというか、想像していたのと違いはなかったので、初対戦のわりには(自分自身)意外とすべきことが頭に入っていた。出だしからいいプレーはできていたかなと思います」
こう振り返った錦織が終始ゲームを支配した。ノーリーは、錦織の伸びのあるグランドストロークによって左右に走らされるだけでなく、虚をつくドロップショットで前へ走らされるなど、翻弄された。
また、錦織はサーブ&ボレーを5回中4回成功させ、ネットへは、32回出て24回ポイント(75%)につなげる充実したプレーも見せた。
「十分だったと思います。前への行き方もわかっていました。攻める姿勢を常にもっていました」
結局、錦織はミスを17本に抑えつつ、34本のウィナーを決めた。
1回戦に続いて、2回戦での錦織のファーストサーブの確率は70%と安定していた。ファーストサーブのポイント獲得率も79%と非常に高く、さらにセカンドサーブのポイント獲得率も67%と上々の出来だった。
一方のノーリーは、セカンドサーブでのポイント獲得率はわずか30%にとどまり、リターンも好調な錦織に脱帽状態だった。
「今日の圭のリターンは信じられないくらい本当によかった。あんな風に自分のサーブをリターンしてくる選手は初めてだった。彼は、僕のサーブに確実にプレッシャーをかけていたね」
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