大坂なおみは変わらないために変える。
全豪OPで「矛盾の解」を探す (3ページ目)
変わらないために、自分を変える――。その矛盾した論理の解を見つけることが、今の大坂が自分に課す、新たなステージに上がるためのタスクなのだろう。
今大会での「ゴール」を問われた時、大坂は次のように答えている。
「ひとつずつ、ステップを上がっていくこと。誰しも初戦では負けたくない。だから、そこを勝つことが直近の目標ね」
そうして勝ち上がっていけば......と彼女は続ける。
「できれば準決勝に行きたいし、それから決勝で勝つことを考えるわ」
目の前に集中しつつも、同時に、頂点に立つことをも視界に入れる――。
矛盾の解を求める旅を、すでに彼女は歩みはじめている。
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