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ラグビーW杯日本代表の対戦チーム分析。
必勝すべき相手はどこか? (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by Getty Images/World rugby

 気持ちのこもった「アイリッシュ魂」で知られるラグビーには定評があり、もちろん1987年の第1回大会から連続出場中である。しかしながら、W杯での成績はベスト8が6回と、なかなか準々決勝の壁を破ることができていない。ただ、2013年にニュージーランド出身のジョー・シュミット・ヘッドコーチ(HC)を招聘してからは上昇カーブを描いている。シュミットHCは2010年からレンスター(アイルランド)を率いて欧州クラブ王者に2度輝いた実績を持つ。

 シュミットHCが就任したアイルランド代表は、2014年と2015年に欧州王座決定戦「シックス・ネーションズ」で連覇を達成。2015年W杯の直前には過去最高となる世界ランキング2位まで上昇し、優勝候補の一角と目されていた。しかし、W杯本番ではプールDを首位で通過したものの、準々決勝でアルゼンチン代表に不覚を取り、周囲の期待を裏切る形で大会を終えている。

 それでも、2016年11月には18連勝中のW杯王者ニュージーランド代表をチーム史上初めて破り、2017年3月には勢いに乗るイングランド代表も18連勝で止めた。その実力は紛れもなく本物だ。セットプレーが強く、ボールを展開する力もあり、相手を抱え込むようなタックルを軸とした組織的ディフェンスは高く評価されている。

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