ラグビーW杯日本代表の対戦チーム分析。必勝すべき相手はどこか? (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by Getty Images/World rugby

 次は、世界ランキング5位のスコットランド代表を紹介したい。キク科の植物「アザミ」のエンブレムが特徴のスコットランド代表は、2015年W杯で日本代表が唯一負けた相手だ。2013年にはアウェーで、そして昨年6月も来日して2試合行なうなど、近年よく対戦している相手である(いずれも日本代表は敗れている)。

 アイルランド代表と同様にスコットランド代表もシックス・ネーションズを戦う一員であり、W杯も1987年の第1回から全大会出場中だ。過去最高成績は1991年W杯の4位だが、2011年W杯はプール戦で敗退し、決勝トーナメントに進出できず失意を味わっている。

 従来のスコットランド代表の戦い方は、しっかりと守り、ペナルティゴールを決めて得点を重ねていくスタイルだった。しかし2014年、クレルモン(フランス)を欧州クラブ王者決定戦・決勝まで導いたニュージーランド出身のヴァーン・コッターが指揮官に就任すると、ボールを積極的に展開するチームへと変貌。2015年W杯ではベスト8に進出し、準々決勝ではオーストラリア代表を1点差まで追い詰めた。

 その後もスコットランドの代表は好調をキープしている。2017年のシックス・ネーションズではアイルランド代表を破って3位となった。その結果、世界ランキングを過去最高の5位まで押し上げている。

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