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プロ1年目のFE名古屋・内尾聡理が社会貢献プロジェクトを立ち上げ ひとり親家庭の経験を踏まえ「子どもたちを応援したい」

  • text by Sportiva

ファイティングイーグルス名古屋で活躍する内尾聡理ファイティングイーグルス名古屋で活躍する内尾聡理

内尾聡理 ストーリー 後編

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【大学で教員免許を取得】

 福岡第一高校時代に河村勇輝(NBAメンフィス・グリズリーズ)らとともに日本一に輝いた内尾聡理(うちお・そうり)。当時は「黄金世代」として脚光を浴びていたが、プロの世界の厳しさをおぼろげながら感じていたこともあり、以前から夢見ていた教師になるべく大学進学を志した。

「当初はバスケで上を目指すことは考えていなくて、学費のことも考えて国立の大学を目指そうと思っていました。そんなときに高校の監督に『バスケはどうするの?』と言われて、やっぱりバスケもしっかりやってきたいとあらためて思ったので、バスケが強い関東の大学を選びました」

 母親も「自分の好きなように、行きたいところにいきなさい」と内尾の選択を後押ししてくれ、中央大学へ入学した。中学時代から北九州の実家を離れた内尾は、結局ここでも遠く離れた地での生活を選び、ここでも真面目に勉強に取り組んだ。

「教員免許を取るためには取得すべき単位が増えるので、すごく大変でした。ただ、コロナ禍ということもあって、集中的に授業を受けられて、社会科の教員免許を取ることができました」

 もちろん、バスケも手を抜かず、2年時の新人戦では優秀選手賞を受賞。4年時にはキャプテンにも就任し、チームをけん引した。大きな戦績を残せたわけではなかったが、関東1部リーグで奮闘。そのディフェンス力が認められ、千葉ジェッツから声がかかった。

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