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プロ1年目のFE名古屋・内尾聡理が社会貢献プロジェクトを立ち上げ ひとり親家庭の経験を踏まえ「子どもたちを応援したい」 (2ページ目)

  • text by Sportiva

【迷った末にプロの道へ】

 内尾はもともとプロへのあこがれを持っていた。小学生時代、当時福岡のプロチームに所属していた川面剛(現九州共立大学バスケットボール部監督)の指導を受けたことがあった。身長175センチながらダンクシュートを決めるほどのバネを持ち、かつスピーディーなプレーを見せる川面に「本当にワクワクした」という。そのときから、自分もいつかあんなふうになりたいという気持ちを抱いていた。

「大学4年のときはプロになるか、バスケをやめて普通に働くのか、迷っていた時期でした。プロはそんなに楽なものではないと思っていましたが、純粋にプロへのあこがれがありましたし、Bリーグがどんどん新しくなっていくなかで、やるのであれば、上のレベルでやりたいと思いました」

 そして卒業間近の2024年1月に、千葉ジェッツに特別指定選手として加入することを決断した。「母親はずっとプロになってほしいと思っていたはず。喜んでくれたと思います」と内尾は振り返る。

 デビューは加入後すぐの東アジアスーパーリーグだった。ポイントガード兼シューティングガードとしての出場だった。

「小さい頃から夢見ていた世界に踏み入れて、しかもその場所がすごい人気チームで、僕が想像したよりもレベルの高い世界から始まったので、感動というか驚きというか、ここでやれるんだと思いました。また、中学や高校のときから見ていた選手たちとも対戦できるので、やっとここまで来ることができたんだという思いもありました」

 内尾はその後のレギュラーシーズンで23試合に出場。さらに「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24」では全6試合に先発出場するなど、特別指定選手ながらチームにとって重要な役割を果たした。そのプレーぶりも評価されて、2024年6月にはファイティングイーグルス名古屋の一員となった。

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