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八村塁はなぜトレード要員に? レブロンやADとの関係は良好もチーム事情が影響か

  • 杉浦大介●取材・文 text by Sugiura Daisuke

【レブロン、ADと「息は合っている」】

「ルイのトレードはないと思う。レイカーズにとって立派な戦力になっているから。ルイを放出して、トレードマーケットに出ているとされている誰かを獲得したところで、チーム力が逆にダウンしたとしても不思議はない」

 1月下旬、NBA中継に携わるテレビ関係者が言ったそんな言葉は、おそらく真実なのだろう。

トレードがあるのか注目されるレイカーズの八村塁 photo by Getty Imagesトレードがあるのか注目されるレイカーズの八村塁 photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る ロサンゼルス・レイカーズの八村塁はNBAが誇る名門のスタメンに定着し、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス(AD)といった重鎮を擁するチームで平均12.4得点、5.2リバウンドという成績を残してきた。スター選手ではないとしても、その身体能力、多才さゆえに重要なサポーティングキャストになった印象がある。

 特に、平均42.3%という高確率で決めてきた3ポイントシュート(3P)はチームの大きな武器。最近ではベースラインで巧みに動き、レブロン、デイビスのパスを受けた上でイージーバスケット(簡単にシュートを決められる状況)に繋げるシーンが目立つようにもなった。

「AD、レブロンはディフェンダーを集める能力がすごくある。(ベースラインでのプレーは)昔からやっていたプレーではあるんですけど、それをやりやすくなっているところはあります。タイミングが見やすくなって、(ふたりとの)息も合っているんじゃないかなと思います」

 八村のそんな言葉からは、2023年1月にトレードされて以降、一緒にプレーしてきたスターたちとの関係が良好であることが感じられた。特にレブロンについては「"ブラザー"のような存在」と八村も口にしている。だとすれば、背番号28がこのままレイカーズにとどまる可能性が高いと考えるのが自然ではある。

 ただ......現地時間2月6日のトレード期限を前に、八村が放出されるという噂は途切れることがない。その背景に、もうひとつ煮え切らないレイカーズのチーム事情がある。

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著者プロフィール

  • 杉浦大介

    杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)

    すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう

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