【NBA】シンデレラストーリーから1年。ホワイトサイドは本物なのか? (5ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko  photo by Getty Images

 ホワイトサイドにとって、今シーズンは彼のキャリアを左右する重要なシーズンである。ヒートとの契約は今シーズン末で切れ、夏には完全なフリーエージェントとなるからだ。才能の片鱗が見えてきた今、高額の契約オファーを考えているチームも多いとウワサされているが、本当に高額契約に見合う選手なのか、他チームは彼の一挙手一投足を見つめている。26歳になったホワイトサイドを、ここからさらに4~5年かけて育てるだけの辛抱強さは、どのチームもない。

 ヒートも、叱咤激励しながら根気強く育てる一方で、その教えを本当に理解しているのか、最終的に評価する時期を迎えている。他の選手の契約より優先してサラリーキャップの余地を作り、高額年俸を払うだけの価値がある選手なのか、もしくは今後、高額契約が重荷となる選手なのか――。その判断によっては、2月18日の期限前にトレードで出すことも考えられる。

 はたしてホワイトサイドは、スタッツより大事なものがあることを心から理解できるようになるのか。数字というインパクトでシンデレラボーイになった、ホワイトサイドの今後の行方に注目だ。


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