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【NBA】プレーオフ中間地点。東西4強に残るチームは? (3ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 しかし、やはりプレーオフには魔物がすんでいた。ファーストラウンドの第4試合、ケビン・ラブ(PF)がセルティックスのケリー・オリニク(C)ともつれた際に左肩を脱臼。完治まで4カ月以上と診断され、プレーオフ中の復帰は絶望的となった。

 キャブスにとって、レブロン、アービング、ラブの3人で形成される「ビッグ3」の一角を失ってしまったことは、大きな痛手だ。さらに同じ試合では、スターターのJ・R・スミス(SG)がゴール下のポジション争いの中、ジェー・クロウダー(SF)の頭部を裏拳で殴打して退場。その後、2試合の出場停止処分が下された。

 対する第3シードのブルズは、ファーストラウンドで第6シードのミルウォーキー・バックス相手に第6戦までもつれ込む予想外の苦戦を強いられた。しかし、第6戦は120対66と54点差で大勝。試合後にジョアキム・ノア(C)が、「闘魂を取り戻すため、今日のような形で勝ち上がる必要があった」と語ったように、上昇気流に乗ってカンファレンス・セミファイナルを迎える。

 MIP(最優秀躍進選手賞)最有力候補のジミー・バトラー(SG)がファーストラウンド6試合で平均24.8得点を挙げ、エースのデリック・ローズ(PG)は安定感こそ欠くものの、第3試合で34得点を記録するなど爆発力は健在。キャブスにとって、ブルズのバックコートコンビは厄介な存在になるだろう。

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