【プレミアリーグ】鎌田大地は救世主、三笘薫はクラブの宝...冬の移籍市場で変化した日本人選手の評価
プレミアリーグ後半戦・注目ポイント
【前編】日本人選手の2026年
日本人選手にとって、プレミアリーグの冬の移籍市場は非常に穏やかだった。トッテナム・ホットスパーからボルシアMG(ブンデスリーガ)にローン移籍して才能の一端を見せつけた高井幸大を除き、その他4選手は残留。シーズン後半戦もそれぞれの目標に向かって邁進していく。
残った4選手のなかで、最も気がかりなのは田中碧だ。所属するリーズでは出場機会が減り、16節のブレントフォード戦を最後に先発では起用されていない。期間にするとおよそ2カ月も経っている。
2月8日の第25節では三笘薫と鎌田大地が対戦 photo by AFLOこの記事に関連する写真を見る 3-4-2-1の中盤センターはイーサン・アンパドゥが定位置を確保し、もうひとつのポジションをショーン・ロングスタッフ、イリア・グルエフ、田中が競う形になっている。
田中は14節のリバプール戦、続くチェルシー戦でも後半アディショナルタイムに貴重なゴールを決め、定位置を奪回すると思われた。だが、ダニエル・ファルケ監督は「ディフェンスの際にブロックを崩しすぎる」と苦言を呈していた。
昨シーズンのチャンピオンシップ(実質2部)でリーズ昇格の立役者となったが、その活躍ぶりも今は昔。0-4の完敗に終わった24節のアーセナル戦でも出番は訪れなかった。交代枠をひとり残していたにもかかわらず、ファルケ監督は田中を投入しなかった。
リーズは現在16位で、降格圏との差はわずか6ポイント差だ。決して安全圏ではない。リスクを冒した3ポイントより、1ポイントを確実に稼ぐべき試合も多々あるだろう。田中が定位置を奪回するには、守備時の対応でファルケ監督の信頼を取り戻すことが最重要課題だ。
昨年12月に右のハムストリングを痛めた鎌田大地が戦線離脱したあと、クリスタル・パレスはリーグ戦8試合を3分5敗・5得点14失点。攻撃はアクセントを欠き、守りは杜撰(ずさん)になった。日本が誇る司令塔の不在は顕著に表れている。
「2月8日のブライトン戦には復帰できるだろう。戻ってきてもらわないと困る」
オリバー・グラスナー監督は、一刻も早い鎌田の復帰を待ち望んだ(76分から出場)。無理もない。守備の要でキャプテンだったマルク・グエイが冬の市場でマンチェスター・シティに移籍し、得点源のジャン=フィリップ・マテタはひざの故障で長期欠場の可能性大。クリスタル・パレスの三本柱と称された選手のうち、希望は鎌田ただひとりだからだ。
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著者プロフィール

粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。






















