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【プレミアリーグ】鎌田大地は救世主、三笘薫はクラブの宝...冬の移籍市場で変化した日本人選手の評価 (3ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Hideki Kasuya

【遠藤航はCBでも強さを発揮】

 そして最後は、ビッグクラブに所属する日本人プレミアリーガー遠藤航について。選手層の厚い昨季王者のリバプールにおいて、彼の序列がようやく上がってきた。

 近ごろの選手は辛抱強くない。出場機会に恵まれなくなると、SNSを通じて不平・不満を明らかにする。マーカス・ラシュフォード(バルセロナ)、アレハンドロ・ガルナチョ(チェルシー)、ジェイドン・サンチョ(アストン・ヴィラ)......彼らはみなマンチェスター・Uから"追放"された。

 しかし遠藤は、アルネ・スロット監督による理不尽な扱いにも愚痴ひとつこぼさず、いつか訪れるチャンスのために準備を怠らなかった。

「ワタ(遠藤の愛称)はとても多彩で、期待を裏切らない男だ」

 同僚のアンディ・ロバートソンも、その人間性を絶賛する。

 その地道な努力と負傷者続出の緊急事態から、遠藤はセンターバックや右サイドバックの貴重な戦力に浮上してきた。

 遠藤は身長178cmと決して大柄な選手ではない。しかし空中戦の技術・強さでは、CBのポジションを争うイブラヒマ・コナテやジョー・ゴメスにも引けを取らない。また、右サイドバックとしてはジェレミー・フリンポン(筋肉系の故障で長期離脱の可能性)のようなスピードこそないが、ライン間をカバーする巧みなポジショニングで安定感をもたらしてくれる。

 サンダーランドから今冬に加入したルシャレル・ヘールトロイダは守備的MFや右サイドバックをこなすとはいえ、リバプールで即フィットできるのかは未知数というしかない。

「準備がすべて」

 メジャーリーグで一世を風靡したイチローの名言だ。遠藤は今日もひたむきに汗を流している。

 プレミアリーグの冬市場は全体的に静かだった。日本人選手のニュースにいたっても、田中のガラタサライ移籍はメディアのおとぎ話にすぎず、何度となくプレミアリーグのクラブが取り沙汰される守田和正も例によってスポルティングから動けなかった。

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