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2026年のワールドカップ観戦への心得 最大の問題とされる酷暑よりも大変なことがある

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 現在アメリカで開催中のクラブワールドカップは、ベスト8が出そろった。ヨーロッパ勢優勢は質量のうえで当然の結果だが、ブラジル勢をはじめとする"非欧州勢"の健闘も目立つ。

 そんな大会結果とは別に、やはり気になるのは、来年アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で共催されるワールドカップがどうなるのか、ということだ。

 3カ国共催とはいえ、全試合の4分の3はアメリカで行なわれるのだから、クラブワールドカップを取材していて、"来年の下見"という視点は欠かせなくなる。

アメリカのスタジアムはどこもすばらしいが... photo by Getty Imagesアメリカのスタジアムはどこもすばらしいが... photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る さすがはスポーツエンターテインメントの最先端を行くアメリカだけあって、スタジアムはどこもすばらしい。

 1994年にもアメリカでワールドカップが開催されているが、当時と同じ開催都市はあっても、同じスタジアムはひとつもない。実際に訪れたことのある来年の試合会場に関して言えば、球技専用で試合は見やすく、大型ビジョンなどの設備は、日本とはまったくレベルが異なるものも多い。試合前後の時間を過ごすにしても、コンコースも広いので圧迫感がなく、値段さえ気にしなければ、飲食も充実している。

 ただし、日本同様、夏の暑さは大きな課題だ。

 幸いにして、ワールドカップの試合会場には屋根付きドーム型スタジアムがいくつかあり、そうした会場では暑さを気にする必要はないのだろう。だが、屋根のないスタジアムの、しかも昼の試合ともなれば、酷暑との戦いが待っている。

 実際、今大会でも、それが東海岸であろうと西海岸であろうと、正午キックオフの試合では、厳しい暑さに苦しんだことを吐露する選手は多かった。

 と同時に、突然の豪雨もまた、日本と同様の難題だ。

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