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欧州サッカー3賢人がCLラウンド16・因縁の対決を徹底分析! (5ページ目)

  • photo by AFLO

倉敷 中山さんはどこに注目していますか。

中山 両チームの力関係から見ると、順当に行けば当然リバプール優位になるのですが、現在のリバプールの状態のままであれば、接戦もしくはライプツィヒが勝つ可能性もあると思います。つまり、主力の故障者続出がストップして、いかにして彼らが完全な状態で復帰できるかがリバプール最大のカギとなるでしょう。さすがにフレッシュな状態でこの試合に臨むとすれば、リバプールには手がつけられないような強さがありますから。ただ、現在の戦力状況では、どうしてもディフェンスに隙が生まれてしまいます。

倉敷 とくにCBの駒がいませんね。大黒柱のフィルジル・ファン・ダイク(オランダ)に加え、ジョー・ゴメス(イングランド)やジョエル・マティプ(カメルーン)らも離脱中です。

中山 ええ、復帰したファビーニョ(ブラジル)、若いリース・ウィリアムズ(イングランド)、最近ではジョーダン・ヘンダーソン(イングランド)もCBでプレーしていますが、CLの決勝トーナメントとなると一瞬の隙やひとつのミスで試合を落としてしまうので、そこが最大の不安材料になります。とはいえ、さすがに現在の状態のままこの試合を迎えるとは思えないので、現在離脱している選手たちが戻ってくれば心配はないでしょう。そもそもこれだけ負傷者が続出しながら、プレミアで首位争いを演じていること自体がリバプールの強さを物語っています。戦力さえ揃えば、今シーズンもバイエルン(ドイツ)と並ぶ優勝候補だと思います。

<ピルロ監督の采配に注目。ポルト対ユベントス>

倉敷 つづいて、2月17日のポルト(ポルトガル)対ユベントス(イタリア)の話題に移りましょう。戦前の予想では圧倒的にユーベ有利と言われていますが、おふたりはどう予想しますか?

小澤 やはりユベントスが勝ち抜けると思います。監督の采配、選手層、選手の質で言ってもユベントスに軍配が上がりますし、今シーズンのポルトはそこまで攻守において安定していません。守備でもペペ(ポルトガル)にまだまだ依存していて穴も多いですし、アレックス・テレス(ブラジル/現マンチェスター・ユナイテッド)、ダニーロ・ペレイラ(ポルトガル/現パリ・サンジェルマン)が抜けた穴も埋められていません。もともと昨シーズンから右サイドバックがいないので、サイドを突かれた時に弱い。可能性はゼロではありませんが、2試合180分の戦いで勝ち切るのは相当難しいでしょう。

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