欧州サッカー3賢人がCLラウンド16・因縁の対決を徹底分析! (7ページ目)

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中山 予想が難しいカードですが、アーリング・ハーランド(ノルウェー)もケガから復帰したので、ドルトムント優勢と見ています。ただ、チーム全体として、エディン・テルジッチ新監督(ドイツ)に変わってどのように変化するかという部分がまだはっきりしないので、現時点ではそれほどの差はないと思います。おそらく外部から新監督を招へいせず、内部から暫定的に昇格させた背景には財政的な問題も関係しているとは思いますが、それによって「今シーズンはそんなに上を目指さなくてもいい」みたいな空気が選手に伝わってしまうと、監督交代がネガティブに向かってしまうかもしれません。

倉敷 シーズン途中にアシスタントコーチから監督になったテルジッチが、バイエルン(ドイツ)のハンス=ディッター・フリック監督(ドイツ)のようになれるかと言うと、そうはならない気がします。フロントが行なった人事は、勝つための交代というよりも内部の事情が理由ではないかと想像してしまいますね。ただライプツィヒとのアウェーゲームに勝ったことで、変化が現れるかもしれない。ドルトムントがどのように仕上げてくるのかとても興味深いですね。

中山 最低限、近年のドルトムントのよいイメージだけは残してほしいですよね。このチームにはハーランド以外にも、ジェイドン・サンチョ(イングランド)、ジョバンニ・レイナ(アメリカ)、それと話題のユスファ・ムココ(ドイツ)など、伸び盛りの選手が多いので、試合を見るのが楽しみなチームのひとつですし。今回の試合も、とくにセビージャのCBクンデとハーランドのマッチアップを楽しみにしています。クンデにとってはすごくいい経験になると思うので、これをフランスU-21代表からA代表にステップアップするきっかけにしてほしいとも思っています。

倉敷 今回は2月16日、17日に予定されている4カードを紹介しました。次回は残る4カードについて詳しく見ていきます。

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