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【クラブワールドカップ】モンテレイの選手たちが語る浦和レッズ戦 「私たちの完全勝利だ」

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 世界ナンバー1のクラブチームを決定するFIFAクラブワールドカップ。アジア王者として世界に挑んだ浦和レッズだったが、早々にグループリーグで姿を消した。なぜ、浦和は勝てなかったのか? 現地取材したブラジル人記者が分析する。

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 クラブワールドカップで、浦和レッズは1勝も手に入れることができなかった。

 アメリカのスペイン語スポーツ専門チャンネル「TUDN」はグループリーグのパフォーマンスが最低だったチームにモロッコのウィダードと日本の浦和を挙げた。非常に残念だが、それは正しい意見だと思う。私だけでなく、多くのサッカーファンが浦和に期待していた。ヨーロッパ南米の強豪を相手に勝つのは難しいかもしれないが、なんらかの存在感を見せてくれると信じていた。しかし、浦和はただアメリカにやって来ただけで、何の爪痕を残すこともなく去っていった。半アマチュアのオークランド(ニュージーランド)のほうがずっと印象的なプレーを見せてくれたように思う。

 まずは浦和が0-4で敗れた最終戦、モンテレイ(メキシコ)の選手や監督がどのように感じたかを聞いてみよう。

浦和レッズ戦の勝利を喜ぶモンテレイの選手たち photo by AP/AFLO浦和レッズ戦の勝利を喜ぶモンテレイの選手たち photo by AP/AFLOこの記事に関連する写真を見る モンテレイの3点目のゴールを決めたヘスス・コロナは試合後、浦和への称賛の言葉を残している。

「浦和のようなチームと対戦することは決して簡単なことではない。彼らは組織的で、よく走り、すでに結果が決まったように見えても決して諦めないからだ。日本の選手たちは、世界の他では見られないような何かを持っているようにも見えた。常にチームとしてまとまり、互いに助け合い、サイドから攻撃を仕掛ける際には本当に危険になる」

 またコロナは、浦和の最も印象に残った点は「メンタル」だと答えた。

「2点差、3点差になっても誰も諦めなかった。最後まで戦い続け、プレッシャーをかけ続け、ゴールを求めて走り続けた」

 さらに浦和の各ポジションについても語ってくれている。

GK「難しいセーブをいくつか見せ、最も困難な場面でチームを支えた」
DF「リカバリーが非常に速く、フォワードにスペースを与えない」
MF「技術の高い選手が多く、パス回しに長け、数秒でリズムを変えることができる」
FW「前半のある時間帯は、日本の前線の選手のプレッシャーとスピードのため、我々はボールをキープするのが困難だった」

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