ウジョア騒動、3連敗、仲間割れ...。岡崎慎司も心を痛めるレスターの今 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 しかし「縦一本」の大味なアタックになると、岡崎を経由せずに攻撃が終わってしまう。バーンリー戦はこの傾向が特に強く、岡崎としても「プレーのイメージが湧かなかった」のだ。日本代表FWは言葉を続ける。

「手堅く勝ってきたのが、(昨季の)レスターだと思う。それを一気に全部省(はぶ)いて、『ゴールを獲ってしまえば楽』というようなサッカーになっている。いろいろなものを省き過ぎという感じがする。自分としては、サッカーはそんなに簡単ではないと思う。(攻め急いでいるのは)焦りだと思います。

 結局、そういうサッカーだったら、『自分はどこで(やればいい)?』という感じになる。(自分としても)また試行錯誤している感じです」

 首を傾げてしまうのは、クラウディオ・ラニエリ監督のマネージメントも同じだ。象徴的だったのが、冬の市場を賑わせたFWレオナルド・ウジョアの移籍騒動である。

 国内リーグ戦での先発が「わずか1試合」という30歳のアルゼンチン人FWは、出場機会を求めて移籍志願書をクラブに提出した。サンダーランドとガラタサライ(トルコ)、アラベス(スペイン)の3クラブが獲得を希望し、なかでも熱心に動いたのがサンダーランド。複数回にわたってオファーを出し、800万ポンド(約11億4000万円)程度の移籍金を提示した。

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