ウジョア騒動、3連敗、仲間割れ...。
岡崎慎司も心を痛めるレスターの今 (4ページ目)
しかし、ラニエリ監督はこれを拒否する。ウジョアは「レスターでは2度とプレーしない」と徹底抗戦の構えを見せたが、結局、移籍は叶わなかった。
市場が閉幕して「ボイコット宣言」こそ撤回したが、こうした不満分子を抱えながら、これから本格化していく残留争いを果たして戦い抜けるのか――。イタリア人指揮官としては、残留争いのライバルであるサンダーランドに塩を贈りたくなかったのだろうが、一枚岩になって戦うべきところで不協和音が聞こえてくるようだと、やはり厳しい。FWの序列でいえば、バーディーやイスラム・スリマニ、グレイ、岡崎、アーメド・ムサを下回るだけに、ウジョアを起用できる保証もないのだから。
事実、バーンリー戦後も、バーディーとDFクリスティアン・フックスが言い争うシーンが見えた。業(ごう)を煮やしたフックスがバーディーを腕で突き飛ばしていたが、負けが続いていることで、チーム内で苛立ちが蔓延しているように映る。
岡崎は言う。
「(チームの雰囲気?)もちろん、勝ってないんで、かなり厳しいですけど。まあでも、(残留争いをした)2年前に比べたら、チームの底力はあると思うんで。自分ももう一回、気持ち入れて、(次は)マンチェスター・U戦なんでがんばります」
次節は、ホームで行なわれるマンチェスター・ユナイテッド戦。ここで浮上のキッカケを掴みたい。
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