【Jリーグ】特別シーズンをプラスに進めているのはどのクラブ? 福田正博が指摘する「有意義なチーム・心配なチーム」 (3ページ目)
【心配なチームの要因は】
心配なのは川崎フロンターレと横浜F・マリノスだ。2017年から2022年までJ1優勝を分け合った両チームの低迷は、リーグの盛り上がりに影を落とすだけに、元気な姿を取り戻してもらいたい。
川崎は昨季から長谷部茂利監督のもとで復権を目指しているが、監督の得意なスタイルと、チームカラーの乖離に苦しんでいるように映る。川崎と言えばボールポゼッションを高めたパスサッカーだが、長谷部監督の持ち味は福岡で成功した守備的なサッカーだ。そうしたなか長谷部監督が自身のスタイルを出すこともできず、中途半端な状態が続いている。
横浜FMは昨季に何度も監督交代し、最終的に大島秀夫監督のもとで辛くも残留を手にした。ただ、残念なことに、それで燃え尽きてしまった感がある。戦術や選手起用などでアンジェ・ポステコグルー監督時代への回帰を目指しているのだろうが、ビジョンがいまひとつ見えてこない。
改革は容易ではないとはいえ、両チームとも現状のままだと新シーズンが始まっても苦しむことになるかもしれない。
そして、それは浦和も同じだ。9試合を終えて勝点11の6位。戦い方も選手起用もブレがあるのだが、ほかのチームが新シーズンへの糧にできるのに対し、浦和は現状ではそれを望めない。なぜなら、マチェイ・スコルジャ監督の契約期間が特別シーズン終了までとなっているからだ。契約延長になるのか、新監督に代わるのかがわからないなかで、クラブのコンセプトが見えずに戦っている印象だ。
10チーム中6位というのは、20チームに換算したら12位前後。サポーターからの期待値はつねに優勝争いに絡むチームだが、残念ながらここが近年の浦和の定位置でもある。サポーターの熱量にクラブが追いつき、追い越す日が来ることを願っている。
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