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【Jリーグ】韓国人GKの先駆者キム・ジンヒョンは今年18年目 セレッソ大阪がJ2降格でも移籍しなかった理由

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Kei Totsuka

Jリーグを彩る助っ人外国人選手たち
【第32回】キム・ジンヒョン/金鎮鉉
(セレッソ大阪)

 Jリーグ30数年の歩みは、「助っ人外国人」の歴史でもある。ある者はプロフェッショナリズムの伝道者として、ある者はタイトル獲得のキーマンとして、またある者は観衆を魅了するアーティストとして、Jリーグの競技力向上とサッカー文化の浸透に寄与した。Jリーグの歴史に刻印された外国人選手を、1993年の開幕当時から取材を続けている戸塚啓氏が紹介する。

 第32回は現役ながらすでに伝説的存在であるキム・ジンヒョン(金鎮鉉)を取り上げる。Jリーグの歴史にその名を記す外国人GKは少なくないが、セレッソ大阪ひと筋の彼は外国人選手最多のJ1リーグ出場記録を持つ。J2リーグでの数字も加えると、通算出場は歴代トップ10に食い込んでくる。プロキャリアをセレッソに捧げてきた38歳は、韓国人GKがJリーグで活躍するきっかけを作った存在だ。

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キム・ジンヒョン(金鎮鉉)/1987年7月6日生まれ、大韓民国・京畿道水原市出身 photo by Getty Imagesキム・ジンヒョン(金鎮鉉)/1987年7月6日生まれ、大韓民国・京畿道水原市出身 photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る Jリーグで活躍した外国人GKと言えば、黎明期のファンならシジマール(清水エスパルス)を挙げるに違いない。現役ブラジル代表として来日したジウマール(セレッソ大阪)、ジュビロ磐田の絶頂期を支えたオランダ人のアルノ・ヴァン・ズワムらも印象的だ。

 近年では川崎フロンターレのゴールマウスに長く君臨したチョン・ソンリョン(鄭成龍/今年よりJ3の福島ユナイテッドFCに在籍)、名古屋グランパスでキャプテンも務めたミッチェル・ランゲラックが強いインパクトを残した。ベガルタ仙台とFC東京で活躍し、現在は横浜FCに在籍するヤクブ・スウォビィクも、勝ち点を運んでくるGKのひとりだろう。

 そうした選手たちを上回る実績を、キム・ジンヒョンは残してきた。

 2月上旬に開幕した明治安田J1百年構想リーグでも、開幕節からスタメンに名を連ねている。38歳の守護神は、現在進行形で記録を更新しているのだ。

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著者プロフィール

  • 戸塚 啓

    戸塚 啓 (とつか・けい)

    スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本サッカー』(小学館)

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