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【クラブワールドカップ】リーベルプレートの選手たちが語る浦和レッズ戦 「彼らは守備を固めなかった」

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 クラブワールドカップで日本の浦和レッズが、アルゼンチンのリーベルプレートに1-3で敗れた。試合後、リーベルの選手たちに率直な感想を聞いてみた。

 まずは後半途中から出場したピティことベテランMFのゴンサロ・ニコラス・マルティネス。

「浦和の持つポテンシャルに驚いた。勇敢だったし、何より自分だけでなく仲間にもプレーさせることができるチームだと感じた。これはとても大事な資質だ。だからこそ、彼らはここにいるし、世界で戦うにふさわしいチームだと思う。正直に言うと、この試合は彼らにとってもっと難しいものになると思っていたんだが、我々にとっても難しい試合だった。彼らは我々を苦しめ、疲れさせた。暑さもピッチのコンディションもひどかったしね。でも最適なタイミングでゴールを取れたことが、リーベルの勝利につながった」

「2-1とされた時が一番、冷や汗をかいた」とはリーベルのコロンビア人CFミゲル・ボルハの言葉だ。

「彼らに同点にされるのではないかと焦ったよ。頭から冷たい水をかけられた気分だった。僕たちはこの初戦でどうしても勝たなければいけなかったからね。2-0の時は、僕らは落ち着いていて、これは勝てると感じていたのに、浦和は1点を取ると急に活気づき、ボールを持つようになり、リーベルのDFを脅かし始めた。これは驚きだったよ」

 そしてこう付け加えた。

「後半、同点にされていたら、僕らはより困難になっただろう。とにかく浦和の持つ強さが気に入った。特にアタッカーはすごく攻撃的でよかったね。彼らのような難しいチームに勝つことができたおかげで、今後の試合には自信を持って臨むことができそうだ。その点でも初戦でいい戦いをしてくれた浦和には感謝している」

後半、ミスからリーベルプレートに2点目を奪われる浦和レッズ AP/AFLO後半、ミスからリーベルプレートに2点目を奪われる浦和レッズ AP/AFLOこの記事に関連する写真を見る イタリアやスペインでのプレー経験もあるDFのヘルマン・ペッセッラは「難しい試合だった」と感想を語る。

「浦和はすごくスピードがあり、パスをよく通し、我々よりも早く簡単にスペースを制していた。リーベルはこの点をもっと改善しなくてはいけないと気づかされた。浦和の強みは中盤とFWで、何人かの選手はすばらしい動きと戦術的なセンスを持っていた。特にあの金髪の選手(松尾佑介)はよかったね。あと(サミュエル・)グスタフソンも。チーム全体が闘志を持っていて、これから彼らと対戦するチームは厄介に感じると思う。1点を返されあと、彼らと戦うのは大変だった」

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