【クラブワールドカップ】リーベルプレートの選手たちが語る浦和レッズ戦 「彼らは守備を固めなかった」 (2ページ目)
【浦和の守備の脆弱さを指摘】
一方、MFイグナシオ・フェルナンデスの意見はちょっと違った。
「リーベルプレートにとってこの試合は重要だった。ある時間帯、浦和は我々に好きなようにプレーさせてくれて、おかげでいろいろな動きを試すことができた。それにしても浦和のプレースタイルには少し驚かされた。なぜって我々に好き勝手にやられている時も、彼らは守備的にはならなかったからね。普通、弱いチームは守備を固める。彼らがそうしていたら我々にとって難しい試合になっただろう。でも、彼らはゴール周りを固めなかった。
実は試合前、我々はカテナチオのチームと戦う覚悟だった。でも実際にピッチで見たのは、もっとオープンなチームで、簡単に3ゴールを決めることができた。浦和にはリスペクトを持っているけれど、正直、難しい試合ではなかったね。今後の試合に向けてのテストマッチという感じだったし、僕自身も100%の力を出す必要はなかった。初戦で彼らに当たったのはよかったよ。いろいろ調整することができた」
後半から出場したFWのジュリアーノ・ガロッポは浦和のサポーターが印象的だったようだ。
「こんなにすごいサポーターが彼らにいるとは思っていなかった。満員のスタジアムでプレーすることには慣れているが、彼らは90分間、途切れることなくずっと自分のチームを鼓舞し続けていた。もちろんリーベルのサポーターもすばらしかったが、日本人の熱さに驚かされたよ。これはチームにとって大きな力になると思う」
アルゼンチンの主要メディアの記者たちとも話をしたが、彼らが共通して指摘していたのが、浦和の守備の脆弱さだった。
アルゼンチンメディアはこの日のリーベルの出来には満足していない。3ゴールのすべてが浦和DFの未熟さから生まれたもので、リーベルの組み立てから生まれたものではなかったからだ。3点を取れたのは、ひとえに日本のゴール周辺が甘かったらにすぎない。一方、浦和の攻撃については、「危険だが詰めが甘い」という印象を与えたようだ。
2 / 4