【クラブワールドカップ】浦和レッズ、完敗 「勝つためにやって来た」アルゼンチンの名門が見せた貫禄
「クラブワールドカップには参加するためではなく、勝つために来た」
リーベル・プレートのマルセロ・ガジャルド監督は試合後、そう言い切った。アルゼンチン屈指の名門クラブを率いる指揮官らしい、自信とプライドに満ちあふれた言葉である。
今大会から大きく規模が拡大され、全32クラブ出場で初めて開かれたクラブワールドカップ。Jリーグ勢として唯一、この大会に出場している浦和レッズは、グループリーグ初戦でリーベルに1-3で敗れた。
クラブワールドカップ初戦、リーベル・プレートに1-3で敗れた浦和レッズ photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る 浦和のマチェイ・スコルジャ監督が、「望んだような試合の入り方ができなかった。特に前半は主導権を握ることができず、早い時間帯での失点でナーバスになった」と話していたように、前半の浦和はほとんど攻め手を見出せなかった。
立ち上がりから、リーベルがボールを支配する展開で試合が進むなか、前半12分に許した先制点。さらには「後半はよくなったが、失点の仕方がよくなかった」というスコルジャ監督の言葉どおり、後半開始早々の48分にはミスから2点目を失った。
後半に限れば、浦和のプレーは明らかに改善され、攻勢に立つ時間も少なくなかったのは確かだろう。
後半58分に松尾佑介が決めたPKにしても、自陣ゴール前から相手のプレスを回避して前進し、最後はペナルティエリア内で金子拓郎が倒されて得たものだ。
「1点返せば全然わからない。前半のことは忘れて、後半すべてを出し切ろうと(ハーフタイムに)話していた」とは、金子の弁。事実、1点を返されたあとのリーベルにはバタつきが見られ、試合の流れは、浦和の同点ゴールを期待させる方向へと傾いているかに見えた。
しかし、リーベルのベテランCB、ヘルマン・ペッセッラは「今日だけでなく、ここ数カ月、自分たちは常に改善を目指し、チームはゲームマネジメントにおける成熟を求めている」と語り、浦和戦をこう振り返る。
1 / 2