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【クラブワールドカップ】浦和レッズ、完敗 「勝つためにやって来た」アルゼンチンの名門が見せた貫禄 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

「試合には小さなサイクルがあり、10~20分の有利な状況も、不利な状況も生まれることがある。だからこそ、我々はそうした状況をよりよくコントロールしなければならない」

 ガジャルド監督も、浦和が講じてきたリーベル対策に手を焼いたことは認め、「インサイドのプレーではボールを奪われることがわかっていたので、アウトサイドでプレーしようとした」。

 今夏のレアル・マドリード移籍が決まっている話題の17歳、フランコ・マスタントゥオーノについても、「相手(浦和)は、彼をどう囲むかわかっていた。中に入らせないようにしていた」と語る。

 実際、リーベルは浦和の守備をこじ開けられなくても、強引に中央から入っていくような無理はせず、サイドから、特に左サイドから放たれるマルコス・アクーニャの質の高いクロスを生かし、いくつものチャンスを作り出した。

 リーベルが後半73分に奪った3点目は、流れのなかでのサイド攻撃ではなかったが、アクーニャの正確なCKが、マクシミリアーノ・メサの頭をとらえたものである。

「いい流れのときに1点返せて、そこから追加点が取れればよかった」と敗戦を悔しがった金子も、しかし「後半は自分たちが押し込む時間が長かったが、一つひとつの質は相手のほうが高かった」と、敵を称えるしかなかった。

「初戦は緊張するもの。どうしても勝たなければいけない意識が強かったので、ベストなプレーはできなかった」

 そう語るガジャルド監督も、「重要なのは勝つこと。選手たちはやるべきことをやっていたので、それほど苦しかったわけではない」と、浦和の抵抗をいなしての勝利を余裕綽々に振り返った。

 アルゼンチンのクラブならではのしたたかな強さを発揮されたあととあっては、悔しいが、納得せざるを得ないコメントである。

 この試合の観衆は、およそ1万1000人。6万人以上を収容できる巨大スタジアムに見合わない、寂しい数字ではあったものの、それでも浦和サイドのゴール裏以外のスタンドは、リーベルのサポーターがほとんどだった。ペッセッラは言う。

「ピッチに出てみると、まるでブエノスアイレスにいるかのように、ここにいるファンみんなの熱意が感じられた。それは私にとって大きな励みとなり、このユニフォームのために戦う理由をさらに強めてくれる」

 結果は、前評判どおりの妥当なもの。そう認めるしかない試合だった。

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