NMB48堀詩音「J1のスタジアム制覇ができないと確定した時は落ち込みました」Jリーグ観戦の魅力や北海道コンサドーレ札幌への愛も語った (3ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi

【スタジアム観戦の魅力を発信】

――「#しおんのコンサ旅」というハッシュタグで、スタジアムの雰囲気やスタグルなどをX(旧Twitter)やYouTubeで発信されるようになったきっかけはあるんですか?

 コロナ禍になる少し前なんですけど、急に思い立ったんですよね。それまではスタジアムに行って写真を撮るだけで終わっていたんです。でもある時、「YouTubeやっているのに、これだけいろんなスタジアムに行っていて、それを発信しないのはもったいないんじゃないかな」と思ったんですよ。

 みんながみんな全国のアウェーのスタジアムに行けるわけではないですよね。でも行ってこそわかるスタジアムの雰囲気とか、グルメとかがあって、YouTubeを通してもっと伝えられるんじゃないかと思ったんです。それで一度、当時のTwitterにアップしたら結構見てもらえて、「いいかも!」と思って自己満足ながら撮影するようになりました。

――今年も湘南ベルマーレのレモンガススタジアム平塚以外は、アウェーのスタジアムに全部行かれたそうですね。

 そうなんですよ! 湘南さんだけ行けてなくて悲しいんです。Jリーグは基本的に土日開催じゃないですか。私も土日は握手会とか、お話会とかがあって、日程が被ってしまうとどうしてもいけないことがあるんですよね。それでアウェーの湘南戦はちょうど日程が被ってしまって。今年はJ1のスタジアム制覇ができないと確定した時は、すごく落ち込みましたね。

――それだけアウェーのスタジアムを巡られて来て、「サッカーと旅」の魅力というのはどういうところに感じられていますか?

 やっぱりスタジアムの雰囲気とか空気感は、地域によって全然違いますよね。地方のスタジアムなどは「本当によくぞ来てくださいました!」みたいな感じで歓迎してくださいます。地元の高校の書道部のみなさんが「北海道コンサドーレ札幌サポーターの皆様、ようこそ!」と書いて、アウェー側の入り口に貼ってくださるところがあったりするんです。

 もちろんスタグル(スタジアムグルメ)も広島だったら牡蠣が食べられたりだとか、その土地土地のいわゆるB級グルメが食べられる。そこはみなさんアウェーを巡る時の楽しみの一つですよね。

――全国のスタジアムを巡る堀さんの活動はたくさんのサポーターの方にも届いていると思いますが、周りの反響とかはいかがですか?

 本当にありがたいことに、ここ2、3年でコンサドーレのサポーター以外の方々にもすごく覚えてもらえるようになって、「詩音ちゃんがここに来てくれてうれしい」とか、「次はうちのスタジアムにも来てください」とか、そんなことを言っていただけるのが本当にうれしいですね。

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