NMB48堀詩音「J1のスタジアム制覇ができないと確定した時は落ち込みました」Jリーグ観戦の魅力や北海道コンサドーレ札幌への愛も語った (4ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi

【「やっぱり超攻撃的なサッカーですよね!」】

――コンサドーレの魅力についてはどう感じていますか?

 まず札幌ドームのドームだから出せる空気感、臨場感はどこにも負けないと思います。それと地下鉄の福住駅の改札を出て、エスカレーターを上がって地上に出たら、札幌ドームがちょっと見えるんですよ。その時に「来たぞー!」って、テンションが上がってスイッチが入るんですよね。それはアウェーサポーターの方も感じてくれていると思います。

――もう一つのホーム、札幌厚別公園競技場はまた違った魅力がありますか?

 厚別は"聖地・厚別"と言われているだけあって、何かが起きるんじゃないかっていう空気感があるんですよね。感動するシーンもよく生まれたりして、なんなんだろうって思いますね。

堀詩音さんは「初心者も楽しめる」と北海道コンサドーレ札幌の魅力を語る堀詩音さんは「初心者も楽しめる」と北海道コンサドーレ札幌の魅力を語るこの記事に関連する写真を見る――コンサドーレのサッカーの魅力はどんなところに感じていますか?

 それはやっぱり超攻撃的なサッカーですよね! その分、ちょっと失点が多いのは課題なんですけど(笑)。でも「1点取られても2点取るぞ!」みたいな感じで、こんなこと言ったらサポーターの方に怒られちゃうかもしれないんですけど、2-0じゃまだ安心できないんですよね(笑)。

 前半2点取ってもまだ0-0の気持ちで、後半も「絶対に勝たせるぞー!」っていう思いで応援しています。初心者の方でもわかるサッカーの醍醐味は、やっぱりゴールだと思うんです。コンサドーレは誰が見てもわかる勝敗が分かれるゴールという瞬間がたくさん生まれるクラブだと思うので、初心者の方も前のめりになって楽しんでもらえると思います!

――ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が来てから変わりましたよね。

 そうですね。私は体育の授業でしかサッカーをやったことがなくて、サッカーボールを蹴ろうとしても転んじゃうようなタイプのど素人なんですけど、それでも年々チームのパスのスピード感とか、正確性が上がってきていると感じます。「ここにパスが通るようになった!」っていうのは、今年は見ていてとくに感じていますね。

 昔は苦しい時代もありましたけど、今は点を取られても「やり返せるぞ!」って、期待感が生まれるようになったのはサポーターとしてうれしいですし、相手サポーターに「札幌って強くなったね」と言われることもあって、すごく誇らしいですね。だから早く優勝とか、ACLに出られるくらいのクラブになってほしいと心の底から思います。

――では最後に、そんなコンサドーレやサッカーを通してやってみたいことなどはありますか?

 じつは一つあるんです。怖くてずっと言えてなかったんですけど、コンサドーレのホームゲームでキックインセレモニーをやるのが夢なんです。ただ、あのボールは選手がこれからプレーする神聖なものじゃないですか。そんなボールを持ちたいです、蹴りたいですって自分から言うのは恐れ多くて言えなかったんですよね。

 でもNMB48のメンバーがプロ野球の始球式をやっていたり、HKT48とかSKE48のメンバーが球団の公式アンバサダーになっていたり、コラボグッズを出していたりして羨ましいなと思うので、私もいつか叶えてみたいと思っています。

堀詩音 
ほり・しおん/1996年5月29日生まれ。北海道出身。NMB48チームMのメンバー。好きな食べ物はいちご、おばあちゃんが作るミートソーススパゲティ、馬刺し。趣味は北海道コンサドーレ札幌の試合観戦。アイドル活動の傍ら、札幌のJリーグ観戦に関する動画を数多く配信。熱心なコンサドーレサポーターとして知られる。
X(旧Twitter):@shion_0529_hori
YouTube:https://www.youtube.com/@shionhori

プロフィール

  • 篠 幸彦

    篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)

    1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。

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