稲本潤一が久保建英を絶賛。「当時の僕より確実に伸びしろがある」 (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO


「やっぱり、イングラントとスペインで成功している選手は少ない。とくにセンターラインで成功しているのは、(中田)ヒデさんくらいじゃないかな。あと(吉田)麻也もがんばっているけど、なかなかそこでチームの主力になれる選手がいないので、出てきてほしいなという願望はありますね」

 そんななかで稲本が注目しているのは、久保建英だという。ポジション的にはサイドではあるものの、マジョルカで存在感を高めるこの19歳には、大きな可能性を感じている。

「あの年齢であれだけできるのは、すばらしいこと。ただ、現状は『10代にしてはすごい』という評価だと思うので、伸びしろがどれだけあるかでしょうね。環境も大事になってくるので、来季はどこでプレーするかわからないけど、できればレアル(・マドリード)でやってほしい」

 10代の頃からスポットライトを浴びたのは、稲本も同じである。若くして注目されることで、伸び悩んでしまう選手も少なくないなか、稲本はいかにして成長を続けていったのか。

「心構えしかないと思います。周りの人のサポートも大事になってくるでしょう。ただ、久保君は受け答えとか見ていると、芯がしっかりしているなと感じるし、自分の考えだったり、プレーを分析する能力もある。

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