稲本潤一が久保建英を絶賛。「当時の僕より確実に伸びしろがある」 (5ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO


 僕が19歳の時は、ほとんど考えていなかったから(笑)。伸びしろは間違いなく当時の僕よりあると思うので、これからが本当に楽しみですよ」

 サッカー選手である以上、よりレベルの高いところでプレーしたいと考えるのは当然のこと。アーセナルに移籍した当時の稲本がそうであったように、海外移籍はプレーヤーとしてのひとつの大きな目標となる。

 ただし、行くだけでは意味がない。重要なのは、そこで何を得られるかだ。

 海外でしか手にできないものは間違いなくあると、稲本は言う。

「一番は、やっぱり視野が広がるということ。いろんな国や地域の選手がいるなかで、自分を出していくやり方だったり、認めさせることだったり、人間力というものは確実に成長すると思います。

 サッカーにおいても、技術的には日本人のほうが上だと言う人もいるし、僕もそう思う。だけど、その技術を激しいプレッシャーのなかでどう活かしていくかは、また別問題。海外だと、試合中にほとんど何もしないんだけど、なぜか点だけは獲っちゃう選手がいたりもする。

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